2.152020
【ナチュラル・ライフ】イタリアの学校給食は?
2000年以来、イタリアの学校給食ならびに病院食には、
毎日何らかのオーガニック食品を使用することが義務付けられています。
法律では、食の安全性や環境保護的な内容には言及していませんが、
オーガニックや高品質生産の普及促進に確実に力を入れるためだということです。
またイタリアの学校給食は、「フードインサイダー」という教師と父兄で形成される組織により、
食材や栄養面でランキングが発表されるほど厳しくチェックされています。
「フードインサイダー」はもともと、世界保健機関(WHO)が推奨する健康な食生活を基準にし、
世界保健機関が「発がん性がある」と公表した加工肉やパーム油が含まれる食材の頻度は少ないか、
品質、栄養のバランスなどが調査されます。
そして、オーガニック食材の使用頻度も調査対象になるのです。
イタリア1311都市のうち、給食食材の70%から89%が有機食材という自治体は129団体、
90%以上という都市は111都市に及びます。
イタリアでは子どもの4分の1以上がオーガニック食材を食べています。
大都市ローマだけでも14万人の児童がオーガニックだけの給食を食べているそうです。
イタリアの隣国フランスでも、2022年までに学校給食、病院食、職員食堂など
公共の集団食の中身を、オーガニックまたは環境に良いという認証付きの食材で
50パーセント占めるようにする法律が2018年に成立しました。
そのうちオーガニックは最低20パーセントです。
パリ市はそれより早く、2020年までにオーガニックと持続可能な食材を
50パーセントにする目標を2015年に掲げました。
これは日本にあるフランス人学校にも適用されるため
私たちの知り合いの自然栽培農家さんにも声がかかり、
近々、「水質と土の検査がある」とおっしゃっていました。
はたして日本の給食や病院食はこれからどうなるのでしょうか?
(子供達の未来はどうなってしまうのでしょうか?)
そろそろオーガニックの必要性を考えてみませんか?
「フランスの美食術」、「スペイン・イタリア・ギリシャ・モロッコ4カ国の地中海料理」、
「メキシコの伝統料理」、「トルコのケシケキ(麦がゆ)料理」に続き
「和食」はユネスコの無形文化遺産に登録されました。
不名誉な添加物、農薬使用世界1位はいりませんね。
(今年の東京オリンピックにて、世界の選手団に日本の食材が使用され無いのはとての残念です)
世界1位は他の事で目指しましょう!